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抱腹絶倒!書評で笑える「文学賞メッタ斬り」

「評論家」と言われる方々があまり好きではない。
「野球評論家」を名乗る輩に「今のイチローは**ですよ」とか「松井はもうちょっと**した方がいいですね」とか言われたって・・ねえ。
「おまえが言うな」でしょ。
他人のふんどしで相撲を取る職業の典型だなと思っていたのですが、何事にも例外があるものです。
書評家と言われる方々の中で、私の一のお気に入りは斎藤美奈子女史ですが、ここのところ、トヨサキ社長こと、豊崎由美さんがかなりの追い上げ。
この方、「ベルカ 吠えないのか」を激賞されてまして。
これは信頼できます。
その上、渡辺淳一をけなす、けなす。
もう、ものすごく正しい書評家じゃありませんか。
その豊崎さんと、書評家として大ベテランの大森氏が共著されているのが、こちら↓



笑えますよー。
リビングで大笑いしながら読んでいたら、夫に「そんなに面白いの?」と聞かれました。
コメディ作品かなんかと思ったらしい。
いえいえ、芥川賞、直木賞を初めとする文学賞をまさにバッサリ、袈裟がけし放題って感じ。
何故村上春樹は芥川賞を受賞してないのか?
何故あの作家があの作品で受賞しなければならないのか?(他にいい作品があるのに、そっちは選考から落ちてる)
選考委員のえこひいきやイジメがあるんじゃないか?
なんて、ちょっと小説読む人なら誰でも考えつきそうな疑問への答えが続々。
私が一番笑い、かつ情けなくなったのは、豊崎さんの天敵・ジュンちゃん(渡辺淳一)の選評。
愛する宮部みゆき作品の中でも突出した名作「火車」を、ジュンちゃんは「何を書きたかったのか、ただ筆を流しているとしか思えなかった」と評したらしい。
ぐぐう。あの名作に対し、何たる不敬。
何を書きたかったか読めないようなアタマで、選考委員なんかやるんじゃねぇ!
と、豊崎さんが近くにいたら手を取り合って言いたいもんです。
他にも、選考委員が候補作を読んでないと思われる節があるとか、選評になってない選評の数々とか、もう、脱力したり、大笑いしたり・・大変でございました。

あまりに笑えたので、豊崎氏の対談をネットで追っかけしてしまいました。
続きも出た↓ので、これまた読んでみるつもりです。

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テーマ : 書評
ジャンル : 本・雑誌

読みごたえ保証済み 12番目のカード

「土壇場の魔術師」だの「逆転のディーヴァー」だのと異名を取るジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムもの。
いつもと同様、分厚いです。持ち運びはほぼ考えられません。
なので、週末、夜を徹して読むしかないのです。
確定申告で大わらわになっているくせに、読まずにいられない。
そして、いったん手に取るや、ラストまでなだれ込まずにいられない。
犯人が逮捕され、事件が終わったかに見えて、まだ半分を過ぎたあたりの分量。
って事は、この先何があるの?
何があっても不思議はない、波乱の予感。
「今夜はこの辺で」と本を置けないところが、やってくれます、さすが、ディーヴァー。

リンカーン・ライムって何よ?
ディーヴァーって誰よ?という方もおられましょう。
リンカーン・ライムは、元NY市警の科学捜査部長。
なんで元かというと、捜査中に起きた事故のために、首から上を除いて、体全体がほぼ完全に麻痺してしまっているから。
それでも、驚異的な分析力や推理力はまったく衰えを見せていません。
アメリア・サックスという魅力的な女性警官を、一人前の科学捜査官に育て上げ、彼女と組んで事件の捜査に当たるのです。
もちろん彼ができることは、考え、アメリアに指示を飛ばし、電話に出、動かすことのできるたった一本の指で電子機器のボタンを押すだけ。
「安楽椅子探偵」と呼ばれる、現場に出ずソファの上でいろいろ推理する探偵は今までにもお目にかかったことがあるけれど、これほどまでに残酷な状況の中、時に絶望感に襲われながらも、その才能を駆使し、犯罪を解き明かす捜査官は、リンカーン・ライムを除いてはお目にかかれないでしょう。
リンカーン・ライムシリーズ第一作の「ボーン・コレクター」は、デンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリー主演で映画化もされてます。
もっとも、映画の方は原作よりお粗末な出来で、アンジェリーナ・ジョリーのかっこよさだけが印象に残りましたが。
ともあれ、その二人が取り組むのは、十代の黒人少女が襲撃された事件。
一度は、利発な少女自身の機転がその命を救ったものの、殺人犯は執拗に彼女を追いかけます。
そして、その殺人犯の正体たるや・・(ネタばれするから言えないけど。アメリカのとある制度に対する問題提起です)
殺人犯のキャラクター作りも巧み。
少女自身の性格描写もよい。
何より、今自分がNYの町に立っているかのような臨場感。
読むのを中断できない魅力満載です。
次回作も刊行されているらしいので、それも楽しみ。
原書で読めたら最高なんだろうけどなぁ。

テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

私も木になりたい「植物診断室」

中堅商社に勤める寛樹は、40歳を過ぎても独身。
母親からは「いい人がいないの?」と嫌みを言われる。
女性にはもてないが、子供たちには何故か好かれ、人気が高い。
本人には特に結婚願望がない。
彼が今最も興味を示しているのは「植物診断」だった。
多くの植物に囲まれた診断室で、ある種の睡眠療法を受けるのだ。
そこでは、必ず宏樹は植物になっている。
ある時は砂漠に一本だけ生きながらえた樹木。
ある時は、おぞましいくらいあふれるように生えてくるキノコ。
長い長い時間をかけて、それらが生育し、あるいは枯れていく様を、走馬燈のように感じながら、いつも最後は、「何者でもない寛樹自身」であることを自覚させられる。
寛樹はまた、ベランダでジャングリングをしている。
ガーデニングのように、行儀のよい草花を飢えて楽しむのではなく、まさに、マンションのベランダを埋め尽くすような、生命力の強い草を育てているのだ。
いつか、マンションの壁がすべて、寛樹の育てた植物で覆い隠されるような、ジャングルと呼ぶにふさわしい植物を。
十分心地良い生活を送っていた寛樹が、ある時、一人の女性を紹介される。
と言っても「見合い」とか「合コンではない。
シングルマザーとして子供を育てている女性が、「男親が必要だから」と、寛樹に子供の相手をしてくれるよう頼んできたのだ。
おかげで寛樹は、シングルマザー一家と知り合い、親密の度を増していく。
やがて、子供を介してつながっていたはずの寛樹とシングルマザーの間に、ある変化が訪れる・・
というようなストーリーで、出版社の売り文句は、「家族や婚姻制度に一石を投じる問題作」だそうだ。
でも、私は読んでいて、そんなことをまったく気にしなかったな。
むしろ、克明に描写される「木」である寛樹の姿が見事で、こんな診断室が本当にあったら、私もぜひとも診断を受けたいと思う。
私が木だったら、どんな木なんだろう。

さて、この本は、あの斎藤美奈子さんが、「この作品に芥川賞を与えないような選考委員は、診断を受けた方がいい」というようなことをいつもの辛口で表していたのを見て、読んでみたもの。
たしかに。
芥川賞作品はどうも苦手な私ですが、この作品は良いです。
芥川賞受賞作を読んでいないので本当のところは解りませんが、斎藤さんの評が確かなような気がします。
植物診断されることをイメージしながら読むとさらに楽しいかも。
ジュンブンガクも、時にはいいもんですね。

選挙にはドラマがある

タイトルに惹かれて買った。
「いなかのせんきょ」。
こういうタイトルって、シンプルなだけにインパクトあり。
「県庁の星」や「生協の白石さん」も、同じような感じかな。
世の中の人間関係が、シャブシャブと水っぽくなる昨今、ラブストーリーには、何となく乗りにくい、しらけてしまう。
恋愛でそんなに熱くなれないもんねぇ。(あ、これは年のせいでしょーか?)
でも、世の中にはまだまだ熱いというか、めちゃ濃密な世界があったりするんですねー。
そう、それが選挙。
しかも、田舎の選挙はとりわけ濃そう。
そんなわけで、ついつい買ったしまったこの本ですが、ウン、やっぱり選挙はおもしろい。
登場人物は結構ステレオタイプだし、結末も予定調和的だったりするけど、ま、これはこれでヨシ。
選挙の話でドドーンと暗くなるのは現実だけで十分ですから。


選挙がらみの小説を他にも・・

こちらは、候補者の妻が主人公。
林真理子さんらしい、ちょっと毒のある風刺似、思わずくすっと笑えてきます。


真保裕一さんらしい、熱い男たちのドラマ。
この主人公のような候補者が出馬したら、絶対応援します!
でも、実際にはいないんだよねー。
いても、当選しないんだよねー。それが問題だ。


9月の総選挙の時、ホリエモンが、選挙参謀らしき人間にこづかれていた。
あのときホリエモンにあんなことができたのは、選挙参謀だけに違いない。
この本読んだら、理由がわかった。どんなにむっとしても、参謀は手放せないのだ。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

おめでたいっちゃ、おめでたいのだが・・

先日、仕事先の人間と食事をしていたら、隣のテーブルでいかにも仕事帰りに飲んでいるらしいおじさんたちの声が聞こえてきた。
「雅子さんが気の毒だよなー」
ああ、このおじさんたちもそう思うのね。
<紀子様ご懐妊>という、本来はおめでたいニュースのはずなのに、何となくついて回る「おめでたいんだけど・・」の「けど・・」。
それを感じていたのは、私だけではなかったのね。

皇室典範改正に反対の国会議員たちは胸をなで下ろしやれやれと喜んでいるが、ホントにそれでメデタシ、メデタシ、なのか?
今度生まれる秋篠宮の第三子が、また女の子だったら?
ヤレヤレと思っていた時代錯誤オヤジたちは、がっくりと肩を落とすんだろうなあ。
なんか、それって、無性に腹立つんですけど。
男の子だったら、まるで自分の手柄のように喜ぶんだろうな。
それも、なんか腹立つ。
ええ、私はもちろん女性、女系天皇賛成派ですから。

男系天皇存続をガンコに唱える人たちは、やたらと「歴史が」「伝統が」と繰り返すけれど、人々の生活や社会が変わり、考え方が変わりしていく中で、一つのことだけを「伝統だから」と続けていけると思っているんだろうか?
それも、妊娠、出産という、人間の手出しできない、「神の領域」に関わることにおいて。
そんな伝統のおかげで、皇位継承権を持つ人たちの配偶者となった女性は、大変な苦しみを背負っていかなければならない。
ただでさえ苦労の多い生活の中で、自分が努力してもどうにもならないことで、他人から期待されたり、落胆されたりするのは耐えられないことだろう。
職場の愚痴を言いながら居酒屋で飲んでいたおじさんたちですら、そのくらいのことは想像でき、同情しているのに。

我が子が生まれるまで周囲の風当たりに苦しみ続け、その子供は皇室典範改正のまっただ中に、本人はまったく知らずに投げ込まれ、母親として我が子の身を案じながら、自らは周囲のバッシングにさらされながら病気を克服しなければならず・・並べてみるだけで、雅子妃に同情せずにはいられない。
もうこれ以上、傷つき苦しんでいる女性にバッシングを繰り返すようなことはやめた方がいい。
こんなことを続けていると、男系の天皇候補が誕生したとしても、<皇室にお嫁入りしてもいい>という女性がいなくなってしまうぞ。
それはそれで困ると思うんですけど?




テーマ : 気になるニュース
ジャンル : ニュース

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ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

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