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うちに帰れて良かったね

漫画家・西原理恵子さんが好きで、購読紙は毎日新聞ではないのだけど、西原さんの「毎日かあさん」は、ネット上でチェックを欠かさない。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/etc/riezo/
連載を始めて、離婚。
のはずなのに、いつの間にか旦那さんが戻ってきている。
へええ、やっぱり子供がかすがいになったのかしらん?
等と思っていたのだけど、そんな甘いもんではなかった。

もともと西原さんのエッセイなどによると、夫の鴨志田氏とはアマゾン旅行記執筆の際に知り合った。
このアマゾンまで行って、さんざん現地の安酒・ピンガを飲んで酔っぱらって・・みたいな、まじめな人が読んだら怒り出しそうな旅行記なんだけど、これまた私はたいそう好きで、雑誌の連載中も楽しみにし、単行本になっても買っちゃいました。

元々戦場カメラマンだった鴨志田氏は、この旅行中はビデオカメラマンとして参加。
アマゾンの仕事を終えてしばらくしてから、「飲みに来た」と西原さんのところへやってきて、「そのまま帰らなかった(西原さん談)」という強者。
ところか゜、二児までもうけたのに離婚。
理由は、この人のアルコール依存症。
離婚して(というか、西原邸を追い出されて)、アルコールの過剰摂取による吐血が10回。
毎回、「今度酒飲んだら死にますよ」と医師に警告されながらも、酒がやめられない。
その人がついに、病院に入院して治療することに。
入院前からの顛末や、同じ病院に入院している患者の様子など、とても生々しい。
元々知性の高い人なんだろう、嘆き節や恨みつらみはなく、文章も抑制がきいている。
そして、治療を終えて退院。
心から望んでいた、元妻と子供が待つ「うち」へ帰ることができた。
「いい話だなあ」って?
いえいえ、そこには「衝撃の事実」があって・・
アルコール中毒になる人には、壮絶な人生を生きてきた人が少なくない。
この著者もまさしくその中の一人だなあ、と思う。

それにつけても、読了して改めて印象強いのは、元妻であり、夫を「出戻り父さん」として受け入れた西原さんという人の器の大きさだ。
もちろん、子供の父親として受け入れたと言うこともあろうけど、それよりも大きな重い荷物を背負って、それをバネにしていける強さに改めて感嘆する。
「衝撃の事実」を知ってしまったから、なお。
ますますファンになりました。
この本読んだら、そう思う人が増えるはず。
その意味では、妻へのファンレターであり、ラブレターでもあるのかもしれません。
そう考えると、「いい話」だなあ。
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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

ほんわか田辺聖子ワールド

NHKの朝ドラなんて、もう何年も見たことがなかったけど、最近見てます。
「芋たこなんきん」。
このドラマを見ると、大阪に帰ったような気がするのです。
お笑いの世界では大阪弁が幅をきかせているし、ドラマの中にも大阪弁を話す登場人物が出てきたりしますが・・
でも、どーも、どぎつかったり、嘘くさかったり。
耳障りだったり、「えせ大阪弁め!」と腹立たしかったり。
それが、このドラマでは全くない。
昭和の、天満あたりの、元気はいいけど下品ではない感じの大阪弁が話されてて、とても良い。
役者さんがほとんど関西圏出身の人と思われる。
それくらい嘘くささがないのです。
何たって、主役は藤山直美やし、いしだあゆみは池田市出身、國村さんも大阪出身なのかしらん?
あの苦み走った國村さんは今までも好きな俳優さんでしたが、このドラマを見てから、ますます好きになりました。
それより、何より、田辺聖子さんワールドがちゃんと再現されてるのが好ましい。
で、おりしも、こんなムック本が出ていたので、早速手に取ってみましたわ。

田辺さんの作品を主体に、田辺さんの好きな物から料理まで、いろいろ紹介されてます。
我が家の本棚にはたいていの作品があるはずだったのに、何回も引っ越ししているうちに散逸したものもあるようで。
おお、これはもう一回読まねばと思うのがズラズラーっと。
一年の始まりの月ですからね、懐かしくふんわりした田辺ワールドに今月は浸ってみましょうかね。
けど、ホームシックになるかなあ・・

テーマ : **本の紹介**
ジャンル : 本・雑誌

共感!「夏の力道山」

表紙を開いて、2~3ページ読み進めるだけで、にわかに好きになる小説がある。
夏石鈴子さんの「夏の力道山」はそんな小説のひとつ。

主人公の五十嵐豊子さんは41才。
友人と二人で編集プロダクションを営み、売れない(多分)映画監督の夫と、3才と5才の息子と娘を持つ主婦でもある。
一家の生計は豊子さんの肩に掛かっている。
豊子さんは夫と口争いをしながら、朝食を作り、子供を保育園に送り、そして仕事に出かける。
夫は稼いでもいないのに、家事もゴミ運び(ゴミ捨てではない、豊子さんの見解によると)と洗濯しかしない。
洗濯たって、洗ってくれるのは洗濯機で、洗濯物を干す段になると、ブーブー言うようなヤツだ。
でも、豊子さんはそんな夫も、そんな暮らしもあるがままに受け止め、一家を上手くやっていくための「主婦の公式見解」を持っている。
そんな豊子さん、私は好きだ。
ある部分、というか、かなりの部分、自分自身の考え方や生き方に通じるところがあるから。
世の中にはどっさりお金を稼いできたり、まめまめしく家事をしてくれる優秀な夫もいるのだろうけど、たいていの世の夫族というのは豊子さんの夫と似たようなもんではないだろうか?
稼ぎの問題は別としても。
なんだかんだ言ってても、「主婦」=「家族が気持ちよく暮らせるように生活環境を整える人(後書きより引用)」としては、結局、何かと働かなきゃならんのです。
一緒に暮らしている家族という他人のために(子供は他人じゃないかもしれないけど)
それを潔く引き受けてる豊子さん。
もちろん、スーパーウーマンじゃないので、怒りもするし、愚痴もこぼすし、心の中でぶつぶつ言ったりしてるけど。
私、豊子さんと飲みたいなあ。
きっと話が合うはず。
もしかしたら、著者とも話が合うのかも。
うん、きっとそうだ。
ちなみに、夏石鈴子さんにはこんな激しいタイトル↓の小説もありますが、文体はさらりとしていて読みやすいのです。
主婦の人にも、そうでない人にも、おすすめ。

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dancingwolf

Author:dancingwolf
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ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

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