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「片づけられない女」卒業?

あなたは「掃除好き派」ですか?
私ははっきり言って嫌いです。
あ、でも、正確に言えば、掃除すること、例えば、掃除機をかけたり、ぞうきんがけをしたり、モップをかけたりするのが嫌いなんではなく、整理整頓が嫌いなんです。
けど、整理整頓が嫌いだとモノが散らかり、それを片づけて掃除機をかけなければならないと面倒になり・・結局具体的な掃除もやらない・・と言うことであり・・つまり、やっぱり掃除嫌いなんですわね。
いろいろ言い訳したって。
その手の掃除嫌いのみなさん、この本↓を読むと勇気が湧きますぞ。

イヤ、なに、片づけるったって、一世を風靡した「捨てる技術」みたいにシステマティックなモンじゃありません。
脱力系のイラスト漫画で描かれた、筆者本人の汚部屋脱出記です。
一時期ニュース番組などでよく取りあげられた「片づけられない症候群」の女性がいましたが、この本の作者もどうやらそうだったらしい。
蓄積されたものの間に体を横たえて寝ていたり、必要なモノが全部何かに埋もれていたり、印鑑や領収書といった類のものを探すのに半日かかったり。
そんな彼女がある時、友人に男性を紹介され、かなりいい雰囲気が進んでいたというのに、その男性が突然彼女の部屋の前まで来てしまい、部屋の中を見られてしまった!
ゴミためのような汚部屋を見られて、当然振られてしまった作者。
心機一転、部屋を片づけることを決意するのです。
そしてそれから当然悪戦苦闘が始まるのですが、なるほど、この部屋が汚部屋になるにはこんな理由があったのねと納得しつつ、ごくごく簡単でシンプルな原理の元に、着々と片づけを進めていく様子に、力づけられます。
そのごくごく簡単でシンプルな原理は、その都度、すぐに片づけると言うこと。
例えば・・「そのうち読む」と言って取って置いた雑誌は読んだ試しがなく、
「そのうち使う」と溜めておいた小物は全てゴミ。
DM等溜まりやすいものは玄関先でゴミ箱行きにし、
水あかやホコリも、その都度、さっさと拭き取る。
こうして作者の部屋はきれいになり、捜し物に時間を取られることもなく、汚い部屋に帰る憂鬱な気分を味わうこともない・・
おまけに、この本、今結構売れてるんですよね。
部屋がきれいになって、お金も儲かる!
なんて素晴らしい一石二鳥。
うらやましい限りですが、「ま、そこまで私の部屋は汚部屋じゃないから」と、自らを慰めつつ、結局未だ「掃除嫌い」は卒業できない私。
「その都度」「すぐに」
それが出来ればいいんだけどねぇ。
あ、でも、作中で紹介されているおそうじグッズ、かなり使えそうです。
それもオススメ。
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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

短編小説が面白い!

本屋をフラフラ歩くのが好きな私。
そこで見つけたのが、これ↓

作者の「神田茜」という名前に聞き覚えがあるなぁと思っていたら、有名な女流講談師だった。
その初小説集だという。
でも、初作品とは思えないほど、上手い。
連作短編集で、ひとつひとつのストーリーが、微妙にリンクされているあたりも技巧的だけど、なんと言ってもキャラクター設定が巧みなのだ。
さすが講談で鍛えているせいか?
最初の短編に登場する、どこか能天気というか、ネジが一本はずれたような女・美佐江。
彼女はジュード・ロウのファンなのだけど、何故ジュード・ロウに惹かれるか、その描写が「うんうん、わかる、解ります」と思わずうなずくくらいツボを突いている。
美佐江を起点に短編は始まるが、次の作品になると、またまったく性格の違う女が出てきて、それでもときめいたり、ふてくされたりする所って共通するよねぇとこれまたうなずいてしまう。
やっぱ、上手いよ、この人。
次回作が楽しみ。


続いては、もう有名女流作家として「定番」に入った三浦しをんさんの作品。
何を隠そう、私はこの短編集の中に入っている「結婚貧乏」という作品で、三浦しをんという作家を印象づけられた。
長編もいいけど、短編も味わえるなあ。
この人の場合、作品ごとのテイストの違いが、読者をとまどわせながら引き込むって感じ。
中華料理だと思って入ったレストランに、意表を突いたフランス料理メニューがありました、みたいな?(←死語?(^^;))
web誌に書いた作品なども集めていて、最近はいろんな発表の場があるから、今まで長編重視で、なかなかお目にかかれなかった短編小説が読めるのはありがたや、です。


こちら↑は、「笑う招き猫」ですぱる文学賞を取った山本幸久さんの短編小説集。
この人もかなり手練れの作家だと思うのだけど、どうも私の見たところではいまいち評価が盛り上がってない気が。
はじけたら行くと思うんだけどなあ。
読みやすいし、ふっと笑えるユーモアがあるし。
今のうちから要チェックの作者だと思います。
正直、近作の「美晴さん ランナウェイ」より、この短編集の方がはるかにできが良いと思うので、短編小説好きの方で、まずは山本幸久を食してみるかという方はこちらからどーぞ。

テーマ : 読書感想
ジャンル : 本・雑誌

見なければ・・恐ろしいことになってしまいますよ

例えば歯医者で、奥歯なのにセラミックを入れてもらった時。
あるいは、内科や外科で診断書を書いてもらった時。
「ゲッ!」と思わず声を上げるほど高かったりしませんか。
歯医者だと保険のきかないセラミックなんかを使ったら50~60万かかるし、
診断書一枚が3万円とか言われると頭クラクラします。
それだけ「保険」って大きいんですよ。
たとえ今や3割負担になろうとも。
でないと、盲腸切るのに100万とか、骨折直すのにン十万とかかかってしまいます。
うっそー、でしょ。ですよね?
それが当然なのがアメリカ。
その現実を描いたのがマイケル・ムーア監督の「シッコ」です。
(日本語では響きが悪いけど(^^;)、sick、つまり、病気ですわね)
恐るべき事例が続々出てきます。
ある男性は、ある時、電動ノコだかなんかの事故で、指を2本切り落としてしまった。
そのうちの1本、中指をくっつけるのに700万円以上、薬指だと120万円。
保険に入っていなかったその男性は、泣く泣く薬指だけくっつけることに。
ぎゃひー。
ま、この人は保険に入っていなかった。気の毒だけど。
じゃ、保険に入っていれば大丈夫なのかというと・・
奥さんが編集者、旦那さんが機械工の共稼ぎ家庭で、三人の子供も一流大学に出した中産階級夫婦は、夫が心臓病、妻が癌にかかってしまったおかげで破産。
ええ、もちろん、医療費のせい。
この夫婦は当然の事ながら、ちゃんと保険に入ってた。
なのに、医療費が出なかったんです。保険金が下りなかったから。
他にもその手の話はわんさか。
ずっと掛け金を払い続けていたのに、癌になったと申告した途端、「そんなに若いのに癌のハズがない」と保険金支払いを拒否された22歳のシングルマザー。
若すぎて癌じゃないってどういう事?
この他にも、痩せ過ぎだの太り過ぎだの、いろんな難癖をつけちゃ、保険金を降ろさない。
何でも、顧客からの保険受け取りの申請を却下するための部署があって、保険金を出すのを拒否できれば出来るほど、担当者は出世するという。
この他、保険会社の非道ぶりはこれでもかと言うくらいに出てくる。
深夜、急に高熱を発した子供を運び込んだ病院は、その子の母親がかけていた保険では治療できないといい、かけていた保険会社が指定した病院へ行けという。
高熱で一命を争う子供を、ですよ。
結局その病院に転送されたけど、間に合わず、子供は死亡。
まだありますぞ。
保険会社が経営している病院では、治療費が払えない患者をタクシーに乗せて捨てに行かせるんですってさ。
身寄りのない人を収容するシェルターの前に、タクシーから放り出されるように捨てられる患者達。
彼ら彼女らは、病院着のまま、病院名が解らないようにタグなどをはぎ取られた状態で放置される。
これ、アメリカの話ですよ。
あの経済大国、世界の警察を自認し、「人権」を錦の御旗のように掲げるアメリカ。
戦後、日本人が憧れ、あんな国になりたい、あんな風に豊かに暮らしたいと熱望した国。
マイケル・ムーア監督自身、愕然として言うのです。
「僕はアメリカがこんな国だと思わなかった。僕の中では、アメリカ人というのは、親切で気のいい人達ばかりだったんだ」と。
そのアメリカは、9.11、グランドゼロでボランティアとして負傷者の救助や遺体の搬送にあたって病気になってしまった市民を、時刻の保険制度、医療制度ではキッパリと切り捨ててしまってます。
ムーア監督は、彼らを連れてキューバのグアンタナモ基地へ。
そこでは逮捕されたアルカイダのメンバーが、アメリカでもトップクラスの治療を受けられるのだとか。
せめて、アルカイダのメンバーと同じように、ボランティアとして働いた祖国の英雄に治療をと訴えるムーア監督。
結局、彼らを治療してくれたのは、なんと、長年国交を断絶し、敵国視しているキューバでした。
キューバは国民皆保険制度。
外国人であるアメリカ人もただで看てくれるのです。
「あなた方の働きは素晴らしい」とキューバの消防署の人々にハグされ、涙をこぼす彼ら。
まさしく泣きたくなるでしょうよ。
祖国に切り捨てられ、敵だと思っていた国の人々に親切にされるんだから。
しかも、彼らがアメリカで買わなければならなかった薬は、一瓶が1万円以上。
なのにキューバでは1ドルもしない。
確かにキューバは社会主義国だから、医療費がタダでもあんまり驚かないかもしれない。
でも、アメリカのお隣カナダでも、本国?であるイギリスでも皆保険制度なので、病気の治療にお金はいらないのです。
翻って我が日本。
マズイ、危ない、ヤバイ!
このまま行ったら、行く末はアメリカですよ。
「みんな、自分の面倒は自分で見よう」ってなキレイ事にだまされちゃいけません。
自分の子供が高熱を発した時、苦しんでいる子供を、遠くの別の病院へ搬送させたいですか?
指が折れたり、切れたりした時、持っているお金の額で、どの指かを犠牲にしますか?
家族が重病にかかったら、破産しても仕方がないですか?
癌になっても、「若すぎるから癌じゃない」とか、「年寄りだから進行しない」とか言われたいですか?
冗談じゃない!私は断固としてイヤです!
この後、「痛みを伴う構造改革」とやらで、ますます医療費が切り捨てられ、国民皆保険制度が無くなってしまったら・・
私達はシッコに登場する多くのアメリカ人同様の末路をたどるのです。
だから、ぜひとも、厳しいなんて言葉を通り越して、悲惨なまでのアメリカの現実を見ないといけないです。
そして、その轍を踏まないように、政治家達が、保険会社が、製薬会社が、私達に不利益なことを企んだ時には、それを察知して、企みをつぶさなくてはなりません。
ありがとう、マイケル・ムーア。
人が好くて、政治に関心の薄い日本人にも警鐘を鳴らしてくれて。
そしてみなさん、アメリカに行く時には、絶対に絶対に海外旅行保険に入っていくんですよ。
現地で病院に行ったら破産してしまった・・ってのは、冗談ごとじゃないんですから。

テーマ : シッコ
ジャンル : 映画

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Author:dancingwolf
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ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

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