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侮れない、引き込まれるティーンズ向け小説「獣の奏者」

ファンタジー嫌いの上に、ブームになってる本はほとぼりが冷めてから読むというへそ曲がり故に、あれほど人気の「ハリポタ」もノー興味の私。
魔法使いだの、魔法使いの学校だのいわれてもねぇ、いい大人がのれますかい?
(と、ファンが聞いたらプンプンなことを言う私。たしか、ガメラファンの前で、「たかが亀の映画」と言い切ってしらけさせた前歴有り(^^;))
そんな私が、騙されたつもりで読んでみた、この本↓

やられました。はい、素直に認めます。

主人公は、母親を殺された少女・エリン。
彼女の母は、他の部族とは決して交わらない霧の民の一族。
エリンの父と恋に落ち、仲間を家族を捨てた過去を持つ。
エリン達が済む王国では、闘蛇と呼ばれる妖獣を、武器として飼っていた。
エリンの母は、女ながらに闘蛇の獣医師として勤めていたのだが、ある日、原因不明の病が闘蛇を襲い、彼女が診ていた獣はすべて死んでしまった。
その罪をかぶって、エリンの母はむごい死を遂げる。
母を助けるどころか、母と自分を「霧の民」として冷たい目で見ていた祖父とは暮らせず、エリンは十歳にして流浪の身となった。
そして彼女は蜂飼いの老人に救われるのだが、数奇な運命は彼女を平和な暮らしに安住させず、新たな困難へと立ち向かわせた・・

うーん、面白い。大人にも人気があるのが解る。
ティーンズ向け小説だから、読みやすいというのもあるけど、かといって、決して子供だましではない。
異世界を描くファンタジーは、いわば、まったくこの世のとは違う世界を、丸ごと作り上げなければならないわけで(例えば、時間をどう数えるのか、何を主食として生きているのか、政治は誰が司っているのか、国土の状態は、等など数え上げればきりがない)、その作り上げられた世界が嘘くさければ(ほんとは嘘なんだけど)、ストーリーに入り込めない。
その点、この著者は強みがある。
文化人類学者で、アボリジニの研究をしていたという。
しかも、現役の大学教授。
フィールドワークに裏打ちされた、虚構の世界は、現実感に満ちている。
どこか、大好きな「十二国紀」を彷彿とさせるなあ。
(しかし、十二国紀の続きといつ出るんですかよ。小野さん、講談社さん、頼みまっせー)
こりゃ、第2巻も読まなくてはなりません。
しかし、子供向けの本で1500円はちょっとなぁ。
子供の読書離れを防ぎたいなら、この辺の価格設定は何とか考えてもらいたいもの。
もちろん、図書館を利用すればいいんだろうけど、人気作はなかなか手に入らないし、個人が買う方が、出版業界だって儲かるってもんでしょ。
ぜひ早めに文庫にしてくれることを祈ります。
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テーマ : **おすすめbook!!**
ジャンル : 本・雑誌

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ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

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