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上方落語の魅力~~たまちゃんハウス~~

大阪の我が実家に、夫と共に帰省。
落語好きの夫が、ぜひにも上方落語を聞きに行きたいというので、「田辺寄席」という、地域で長く続けられている寄席を見に行った。
公民館の体育館を借りて行われているらしく、ごく簡素な感じの、来ている人も常連さんばかりのようだ。
ちょっとした漫才を見ても大笑いする、よく言えば純朴な、悪く言えば「ヤスイ」観客である夫とは違って、私は「キツイ」客である。
漫才のバトルものなんかを見てても、決して笑わない自信(?)がある。
実家の法事などにつきあってくれる夫への義理で行ったようなもので、退屈するかもしれないと思っていたくらいだったのだが、予想外に上方落語は面白かった。
夫は体を二つ折りにして笑い(畳の部屋だったらまさしく笑い転げていたに違いない)、私もつい声を上げて笑った。
そう言えば、大阪に住んでいた頃は、米朝や今は亡き枝雀の落語を聞きに行ったものだった。
寄席に足を運ぶことが少なくとも、テレビなどでも折々に放送があって、落語は生活に根ざしていたという感じがする。
東京に来てからは、落語とはすっかり縁遠くなってしまったが。
なんだか上方の落語に比べて、「ギャグ」のような所作が多い気がして。
(これは生粋の「大阪人」である私の偏見かもしれないけど)
上方落語は、やっぱり言葉がまろやかでいい。
特にしっぽ、語尾がふんわりしていて、それでもっておっちょこちょいだのアホだのの「与太者」を「与太」らしく演じられるのである。
上方落語に登場するアホは、ホンマに可愛らしいなあ、と思う。
このあたりの感覚は、やはり関西人ならではのものかもしれない。
次回また夫と一緒に帰省したら、ぜひ寄席に行ってみよう。
さすが伝統芸というものは、生半可な「キツイ」客など簡単に転がしてしまうものである。

さて、それほど上方落語に興味のない人でも、きっと面白く感じる、ちょっと寄席にでも行ってみたいなと思わせるコミックスがある。

作者の逢坂みえこさんは、かつて「永遠の野原」という名作で、私のなけなしの感受性をつかみ取った人である。
「永遠の野原」を語り出したら長くなるので別の機会に譲るとして、こちらの作品もよろしい。
逢坂さん独特の、映画のカット割りにも似たコマ割り、
確かな画力、
そして、何より上方落語への愛情がふんだんに込められ、
そこに、落語好きでなくてもはまるキャラクター造形やユーモアのセンスがこれでもかというくらいにちりばめられ。
落語がテーマのドラマや映画が人気とはいうものの、漫画にするにはなかなか難しい。
あの「間」が表現できる漫画家さんは決して多くないと思う。
落語家の家に生まれながら、落語に全然興味のない女子大生・たま子と、個性的な内弟子達をめぐるストーリーを楽しみながら、落語のおもしろさに触れることもできる。
私は、パチンコ依存症の夫婦の元に生まれ、たま子の父に弟子入りすることになった「白春」という少年のキャラクターが大好きというより愛しく、またも逢坂さんに「くうう」と言わされてしまっているのである。
読んで損なし。
って言うか、読むべし、と言いたい佳作です。はい。
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テーマ : まんが
ジャンル : 本・雑誌

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最近、

落語ものが多くなりましたね!
私が最初に読んだのは、『小説すばる』に連載していた短編連作集。
(作者は田中啓文さん)
それから、佐藤多佳子さんや平安寿子さんもお書きになりましたが、
逢坂みえこさんもでしたかっ!!!!!!!!!
今でも現役漫画家さんでいらっしゃることも嬉しいですね。

それから、ついに読みました!「孤宿の人」!
ごっ、号泣しました~~~ラスト~~~。

佐藤多佳子さんの「しゃべれども~~」は、新刊当初から読んで傑作だと思ってました。
国分太一君主演で映画化だそうですが、どんなもんでしょうか。
逢坂さんは現役バリバリで、青年誌などにも書いてらっしゃるようですね。
「たまちゃんハウス」が、「永遠の野原」のような長編になってくれることを心待ちにしています。

ふっふっ、「孤宿の人」泣いたでしょう?
ラスト前から私はうるうるさせられましたわ。
自分が感動した書物で、人もまた号泣してるってのはいいもんですね。

私が最近読んだ本は

「守護天使」です。
ずいぶん笑いました。でも、ラストが物足りなかった・・・・。
作家の思い入れ、についてしばし考えさせられました。
泣かせる作品、を書けるということはすごいことだと思います。
同じく爆笑させる作品も。

映画でもドラマでも小説でも、「泣かせる」より「笑わせる」方が難しいと言いますね。
日本では特にユーモア小説が、他の分野に比べて人気がない時期が続きましたし。
最近は奥田秀朗さんや荻原浩さん、それに森見登見彦さんの作品がいい味放ってて、思わずくすくす笑わせられます。
そういや、コメディ映画も面白いのが少なくなったなぁ。
ジョー・ペシ主演の「いとこのビニー」にはずいぶん笑わされたんだけど。
下ネタ系ぬき、下品じゃない、良質のコメディを見たいです。
そうだ、三谷幸喜さんの新作映画に期待しようっと。
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ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

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