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見なければ・・恐ろしいことになってしまいますよ

例えば歯医者で、奥歯なのにセラミックを入れてもらった時。
あるいは、内科や外科で診断書を書いてもらった時。
「ゲッ!」と思わず声を上げるほど高かったりしませんか。
歯医者だと保険のきかないセラミックなんかを使ったら50~60万かかるし、
診断書一枚が3万円とか言われると頭クラクラします。
それだけ「保険」って大きいんですよ。
たとえ今や3割負担になろうとも。
でないと、盲腸切るのに100万とか、骨折直すのにン十万とかかかってしまいます。
うっそー、でしょ。ですよね?
それが当然なのがアメリカ。
その現実を描いたのがマイケル・ムーア監督の「シッコ」です。
(日本語では響きが悪いけど(^^;)、sick、つまり、病気ですわね)
恐るべき事例が続々出てきます。
ある男性は、ある時、電動ノコだかなんかの事故で、指を2本切り落としてしまった。
そのうちの1本、中指をくっつけるのに700万円以上、薬指だと120万円。
保険に入っていなかったその男性は、泣く泣く薬指だけくっつけることに。
ぎゃひー。
ま、この人は保険に入っていなかった。気の毒だけど。
じゃ、保険に入っていれば大丈夫なのかというと・・
奥さんが編集者、旦那さんが機械工の共稼ぎ家庭で、三人の子供も一流大学に出した中産階級夫婦は、夫が心臓病、妻が癌にかかってしまったおかげで破産。
ええ、もちろん、医療費のせい。
この夫婦は当然の事ながら、ちゃんと保険に入ってた。
なのに、医療費が出なかったんです。保険金が下りなかったから。
他にもその手の話はわんさか。
ずっと掛け金を払い続けていたのに、癌になったと申告した途端、「そんなに若いのに癌のハズがない」と保険金支払いを拒否された22歳のシングルマザー。
若すぎて癌じゃないってどういう事?
この他にも、痩せ過ぎだの太り過ぎだの、いろんな難癖をつけちゃ、保険金を降ろさない。
何でも、顧客からの保険受け取りの申請を却下するための部署があって、保険金を出すのを拒否できれば出来るほど、担当者は出世するという。
この他、保険会社の非道ぶりはこれでもかと言うくらいに出てくる。
深夜、急に高熱を発した子供を運び込んだ病院は、その子の母親がかけていた保険では治療できないといい、かけていた保険会社が指定した病院へ行けという。
高熱で一命を争う子供を、ですよ。
結局その病院に転送されたけど、間に合わず、子供は死亡。
まだありますぞ。
保険会社が経営している病院では、治療費が払えない患者をタクシーに乗せて捨てに行かせるんですってさ。
身寄りのない人を収容するシェルターの前に、タクシーから放り出されるように捨てられる患者達。
彼ら彼女らは、病院着のまま、病院名が解らないようにタグなどをはぎ取られた状態で放置される。
これ、アメリカの話ですよ。
あの経済大国、世界の警察を自認し、「人権」を錦の御旗のように掲げるアメリカ。
戦後、日本人が憧れ、あんな国になりたい、あんな風に豊かに暮らしたいと熱望した国。
マイケル・ムーア監督自身、愕然として言うのです。
「僕はアメリカがこんな国だと思わなかった。僕の中では、アメリカ人というのは、親切で気のいい人達ばかりだったんだ」と。
そのアメリカは、9.11、グランドゼロでボランティアとして負傷者の救助や遺体の搬送にあたって病気になってしまった市民を、時刻の保険制度、医療制度ではキッパリと切り捨ててしまってます。
ムーア監督は、彼らを連れてキューバのグアンタナモ基地へ。
そこでは逮捕されたアルカイダのメンバーが、アメリカでもトップクラスの治療を受けられるのだとか。
せめて、アルカイダのメンバーと同じように、ボランティアとして働いた祖国の英雄に治療をと訴えるムーア監督。
結局、彼らを治療してくれたのは、なんと、長年国交を断絶し、敵国視しているキューバでした。
キューバは国民皆保険制度。
外国人であるアメリカ人もただで看てくれるのです。
「あなた方の働きは素晴らしい」とキューバの消防署の人々にハグされ、涙をこぼす彼ら。
まさしく泣きたくなるでしょうよ。
祖国に切り捨てられ、敵だと思っていた国の人々に親切にされるんだから。
しかも、彼らがアメリカで買わなければならなかった薬は、一瓶が1万円以上。
なのにキューバでは1ドルもしない。
確かにキューバは社会主義国だから、医療費がタダでもあんまり驚かないかもしれない。
でも、アメリカのお隣カナダでも、本国?であるイギリスでも皆保険制度なので、病気の治療にお金はいらないのです。
翻って我が日本。
マズイ、危ない、ヤバイ!
このまま行ったら、行く末はアメリカですよ。
「みんな、自分の面倒は自分で見よう」ってなキレイ事にだまされちゃいけません。
自分の子供が高熱を発した時、苦しんでいる子供を、遠くの別の病院へ搬送させたいですか?
指が折れたり、切れたりした時、持っているお金の額で、どの指かを犠牲にしますか?
家族が重病にかかったら、破産しても仕方がないですか?
癌になっても、「若すぎるから癌じゃない」とか、「年寄りだから進行しない」とか言われたいですか?
冗談じゃない!私は断固としてイヤです!
この後、「痛みを伴う構造改革」とやらで、ますます医療費が切り捨てられ、国民皆保険制度が無くなってしまったら・・
私達はシッコに登場する多くのアメリカ人同様の末路をたどるのです。
だから、ぜひとも、厳しいなんて言葉を通り越して、悲惨なまでのアメリカの現実を見ないといけないです。
そして、その轍を踏まないように、政治家達が、保険会社が、製薬会社が、私達に不利益なことを企んだ時には、それを察知して、企みをつぶさなくてはなりません。
ありがとう、マイケル・ムーア。
人が好くて、政治に関心の薄い日本人にも警鐘を鳴らしてくれて。
そしてみなさん、アメリカに行く時には、絶対に絶対に海外旅行保険に入っていくんですよ。
現地で病院に行ったら破産してしまった・・ってのは、冗談ごとじゃないんですから。
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テーマ : シッコ
ジャンル : 映画

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・・・アメリカには行きたくないなと思っちゃいました(笑)
日本でも、保険金不払い600億円とか、民営化で過疎地の郵便局閉鎖とか、
「自分の身は自分で守るしかない」ニュースが増えてきましたね。
年金なんて、いっちばんアテにならない感じ・・・。

「自分の身は自分で守る」って、言葉はキレイだけど、それを実行するだけなら、税金腹って政府を維持している意味がないですよね。
アメリカのように、「自分の身を守る」ために、銃を自分で持たねばならず、あげくにはそれで人を撃つようなことになったり。
いつまでもアメリカの後を追っかけてるのは大きな間違いだと実感します。
自分でも努力するけど、最終的なセーフティネットが完備されていなければ、国家として体をなさない。
「美しい国」だの「痛みを伴う構造改革」だのはその辺を全部忘れてるなと思います。

いやあ、6年間アメリカに暮らしていて、アメリカという国はアメリカンドリームもあるけど、お金が無ければ住むのは苦しい、と感じていました。子どもを生むのに、アメリカの保険が無かったウチは一人につき100万円近くかかりましたよ~。(夫の会社が加入していた日本の保険で補填してもらえましたけどね。)アメリカの民主党が保険制度をいつも議題にしているのは、こういう背景があってこそなんですよね。それでも【アメリカンドリーム】を夢見て密入国する人々も・・・。世界一の超大国は大きな矛盾をいっぱい孕んでいますよね。

そういや、めりぃさんのシカゴのおうちにおじゃました時は、ディスポーザーや広いおうちや、巨大なスーパーなんかに目がいってばかりで、アメリカの暮らしにくさというものは全然実感できてませんでした(世間知らずだったのねぇ。
あのヒラリー・クリントンは、以前、国民皆保険制度を主張し、闘っていました。
でも夫と自分が大統領になるために、魂売っちゃったんだなぁと解ります。この映画で。
アメリカに国民皆保険を取り入れていたら、ヒラリー・クリントンはたとえアメリカ初の女性大統領にならなくても、偉大な政治家として後世に名を残したでしょうに。残念。
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ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

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