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スポーツ青春小説「武士道シックスティーン」

「バッテリー」や「一瞬の風になれ」など、スポーツものの青春小説、人気が高い。
わかる気がする。
その熱意、10代だけが抱えるもやもや、友人との軋轢や淡い恋心etc.etc.
数十年も前に置いてきた感覚が、甦るのだから。

この「武士道シックスティーン」も、そんな青春小説のひとつ。
が、「バッテリー」や、「一瞬の風~」のように、男の子が主人公ではない。
でも最初読み始めると、ン?女子剣道の話しのはずなのに、何だ、この主人公は?
もしかして、自分のことを「あたし」と呼ぶ屈折した少年の話なのか?と、一瞬思ってしまうほど。
何たって、この「香織」という主人公は、その可愛げな名前とは全く違う兵法オタク。
宮本武蔵の「五輪の書」が愛読書にして聖書。
武蔵の言葉通り、食事を粗食にするため、昼ご飯はにぎりめしオンリー。
しかも、五輪の書を読みながら、片手に鉄アレイを持ってトレーニングしているというヤツ。
父親は警察官で、しかも剣道の教官。子供達を教えてたりもする。
幼少時から道場に通い、中学の全国大会で準優勝を納めたという筋金入り。
剣道は勝ち負けが全てで、当然勝つことに執着する。
そんな鉄のような女が、市民大会で、名もない選手相手にメンを取られて負けてしまう。
当然、負けず嫌いの血が騒ぐ。
その選手が通う学校に剣道の特待生として入学を果たした彼女は、その選手・早苗を知って愕然とする。
早苗は、「勝ち負け」なんて考えたくないと言う性格で、敵?であるはずの香織にも人なつこく声をかける。
そんな早苗が疎ましく、腹立たしい香織。
なんで、勝とうと思わない?なんで自分に勝ったのに、全然弱いヤツに負けたりする?
苛立つ香織だったが、やがて「勝敗」しか頭にない自分の剣道に疑問を持ち始め……
と言うストーリー。
偶然手に取ったんだけど、面白いよ、これ!
なんと言っても、主人公の香織と早苗のキャラクターがいい。
自分の入学した学校を「敵国」だと言ってみたり、お前はいつの時代の人間だ?とつっこみたくなる文語体が、何ともおかしい。
お気楽でごくごく普通の早苗が、少しずつ変わっていく様も、良くできている。
剣道のことなんか何も知らない私でも、十分楽しめた。
と言うより、剣道の魅力が伝わってくる。
そう、良くできた小説というのはそういうもんなんだな。
全く興味のない事象でも、いつの間にか「へええ」と興味を持たされ、ちょいと詳しくなってみたりする。
作者は警察小説やハードボイルドを書いてた人で、この作品が初めて「人が死なない」小説らしい。
いや、でも、いいんじゃないの。このライン。
私は、この作者の青春小説、もっと読みたくなったな。
誉田と書いて、ホンダと読むんだそうだ。覚えておこう。
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こんにちわ。DancingWolfさんのこの本への感想から、自分の高校時代、そして、娘の現在を思って、色々考えました。何だか自分なりのこだわり、というのに縛られる時期でも有るんですよね。それが友人との交流で色々影響を受けていくんですよね。真っ只中の娘を見ていて、そう思います。あ~、【青春】ですね~v-10

めりいさん、こんにちは。
いいですねぇ、青春真っ最中。迷いや悩みや苛立ちも、みんなみずみずしくて。
年取っちゃうと、そういうのは「煩悩」ですもんね。
やわらかな心だから、迷い、悩み、ケンカもする。
年を取っても心が硬直してしまわないように、気をつけないと、です。
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ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

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