スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

山本周五郎作品

「姉歯事件」とも呼ばれるマンションの強度構造偽装問題。
マンション住人はもちろん、周辺に住んでいる人たち、ホテルの関係者の心労は想像するだけでも大変なものだ。
しかし、国会の証人喚問を見ていると、オイオイというくらい迫力なし。
特に最初の質問者、あの自民党の議員、アレは何?
あんたの独演会かというようなまどろっこしい話の数々、「時間がないので」という枕詞(本当に時間がないときに使うか)の連続。
何の関係もない人間が見ていてもイライラすることこの上なし。
「それでも国会議員かよ?あったま悪いなあ」と、品のない言葉にもなろうというもの。

NHKの解説委員が、「プロとしてのモラルの崩壊が原因」と言っていたが、その通り。
一級建築士として、建設会社としての、公認検査機関として、売り主として、全員がプロフェッショナルとしてのモラルもプライドもなく、他人に責任をなすりつけ合っているだけの構図。
(ついでに言えば、国会議員としてのプロのプライドもないぞ、あのオヤジ)

いつからこんなに日本人はモラルを失ってしまったのだろう?
建築業界や職業人に限ってのことではなく。
倫理観というのは、ある意味では、個人の持つ「美学」と言えるかもしれない。
こんな生き様は美しくない、こんなやり方は自分の美学に反する・・
人はそれを恥じ、恐れ、「倫理」に、「美学」に忠実であろうとした。
日本人はそんな「美学」を強く持っている民族だと思っていたのに。
今や私たちのモラルは拝金主義になぎ倒される。
恥ずべき事は、モラルに背くことではなく、「お金がない」事なのだ。

「自由」や「自分へのこだわり」「自分らしさ」という言葉を隠れ蓑に、自分の欲望を押し通そうとするキャラクターに、小説や文学の世界まで乗っ取られてしまっちゃたまらない。
「イヤな世の中になっちゃったねぇ」と、老人のように慨嘆したい日は山本周五郎の作品を読む。
山本周五郎作品の中には、私たちがとっくに失ってしまった「美学」や「モラル」に殉じ、すがすがしく生きる、あるいは美しく死ぬ人間があふれている。
「町奉行日記」の一編「晩秋」など、つくづく今回の一連の事件に関わった人たちに読んでもらいたい作品だ。
もう、山本周五郎作品の世界は、「大人のおとぎ話」になってしまったのか。
しかたがない、今日も「おとぎ話」を読んで、ささくれた気持ちを少しでも慰めよう。

スポンサーサイト

テーマ : 歴史小説
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

毎日失礼します!
あの自民党のおっさんは、、、、あまりいろんなことが分かると、自民党のお偉いさんがおいしい蜜をチューチュー吸っていることがばれるので、わざとのらりくらりした、という話が洩れ聞こえていますよ。ヒューザーの社長室には、小泉さんとがっちり握手した写真が飾ってある、という話もどこかで読んだなぁ、、、。自分をしっかりと持った人たちはえらいさんにはいないんですかねー。アメリカの牛肉輸入も結局、誰かの懐があたたかくなるために私達が危険にさらされているということ、、、。嫌ですねー。

なーるほど、そんなからくりが。ますます腹立ちますね。夫の会社の上司曰く、「誰が悪者か、住んでる家を見ればわかる」。たしかに。姉歯氏の家は「これが建築士の家?」ってくらいボロボロだったけど、ソーケンの所長は、千代田区に大豪邸だったですもんね。悪いことしなきゃもうかんないんだよねー、きっと。
プロフィール

dancingwolf

Author:dancingwolf
FC2ブログへようこそ!
ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。