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沖で待つ

言わずとしれた今年度の芥川賞受賞作。
選評によると「女性総合職の出現によって女と男の対等に働く場が生まれた。それは新しい現実である。その新しさがいかなる意味を持ち、どのような可能性を人間にもたらしたかを追求したのが本作であるといえよう。ここに見られる女と男のと間にあるのは、恋愛感情でもなければ単なる友情でもない。仕事の中で灼熱する生命の閃光を共有することにょって生まれた新しい関係である」だって。
さすが芥川賞、選評まで純文学的?

毎年直木賞はそれなりの興味を持って注目していて、「なるほど、この人か」と思ったりするのだけど、芥川賞はほとんど興味なし。
自分の知っている作家がノミネートされることが少ないのもあるけど、何回か受賞作を読んで、「ああ、やっぱりワタシには、ジュンブンガクは向かないわ」と思ったからだ。
(本家本元の芥川作品はかなり好きなんだけどねぇ)
しかし、この「沖で待つ」は、楽しみながら読めた。
バリバリ働く主人公の女性に共感できたし、その友人で、不慮の事故で死んでしまう「太っちゃん」も、「いるいる、こういうタイプの人」と実感できた。
お話はシンプルで、私の苦手な、もってまわったようなジュンブンガク的?表現もなく、最後のフレーズはくすっと笑わされて、読後感は気持ちよかった。

でも、なぜにこの作品が芥川賞?直木賞ではなく。
その辺が毎回のことながらわからない。
選評の古くささ(ま、選評ってのはいかにもそれらしく小難しいことを述べ立てなければならないんでしょうが)もいただけず、芥川賞?なんだかなあ・・と言う気になってしまうのだ。
これじゃあ、芥川さんも草葉の陰で泣いてるんでは?
ま、私の敬愛する評論家・斉藤美奈子さんの「読者は踊る」によると、<芥川賞は(直木賞もだけど)、新人作家の中から自分たちの仲間に入れてやっても良さそうな人材を一方的にピックアップする一種の就職試験>で、<選考委員は文壇の人事部>ということになるらしい。
そういわれてみると、納得できるってもんかも。
しかし、「無事文壇入り就職試験合格おめでとうございます!」と喜んでいいものなのかしらね?絲山さん。



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テーマ : 売れてる本
ジャンル : 本・雑誌

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徹頭徹尾!!

恐れながら、本日の珍獣さんの御日記、
最初から最後まで
「そうそうそうそうそうそうそうそうそう」
で、ございました!!!!!!!!
私も本家・芥川龍之介は大好きなのです。
でも・・・・・・・・・・・(以下略)。
最近の芥川賞作家さん・・・ねぇ。
ま、ファンの方もいらっしゃるので、多くは
語れませんが・・・。
いと山さん、「沖で待つ」も良いのですが、
「今更だなー」とも思いました。
短編集「ニート」、長編「海の仙人」も
良かったですよ~~~♪
おととい、朝日新聞beにも載ってましたよね。
リアルで骨太な方は、しっかりした作品を
描けるのかなーと思いました。
来週も楽しみです♪

バリバリ仕事する雰囲気がよく出てましたよね、BEの記事。何事にも全力投球する人は強い、と思いました。グーたらな自分を反省(^^;)
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ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

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