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TOUR1989

先週の朝日新聞の書評欄で、斉藤美奈子氏が「大好き」と評していた本。

これは買わずばなるまい、でしょう。
斉藤美奈子ファンとしては。
んで、読んでみました。
うーむ、不思議な小説です。

普通の暮らしを送っている主婦のところに、全然知らないと思われる男性から手紙が届いた。
しかも、その男性は15年前に香港で「迷子」になったまま行方しれずになった大学生で、その当時、旅先でパックツアーの乗客がひとり戻ってこない「迷子ツアー」が開催されていたという・・

ってなのが発端です。
こう書くと、何かすごいミステリの匂いがする・・とおもうでしょ?
それが、全然「ミステリ」じゃないんだな。
この小説は4つのエピソードからなっているのだけど、その一つ一つの作品になぞめいた不思議感は漂うものの、おどろおどろしさも、犯罪も、謎解きもない。
ただ、あの当時の香港には、ぽっかりとした穴のようなものがあって、迷子ツアーの「迷子」たちはそこにころっと落ちてしまったのではないか・・という気にさせられる。
返還前の香港には、ホントになんかそんな雰囲気があったのだ。
この小説に頻繁に登場する香港の中心地は、私が半年に及ぶ長旅を終えて香港に立ち寄ったときに過ごした場所で、その猥雑な感じはとってもなじみ深い。
そう、私ももしかしたら「迷子」になっていたかもしれないと思う。
私が一番好きなのは、4つのエピソードのうちの「テディ・リーを探して」。
一番、生の人間を感じられて。

多分、私が本屋で買うとしたら、絶対選ばない作品であることは間違いない(私は全編手に汗握る、とか、骨太、とか、人情もの、とかが好きで、天然不思議系には縁がないので)。
でも、普通は手に取らない本を読ませるのが、書評家の実力かもしれません。
って事で、斉藤美奈子さんに一票。

同時に買った同じ作者の「イトウの恋」をこれから読みふける予定です。
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テーマ : 今読んでいる本
ジャンル : 本・雑誌

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そうですかぁ良いのですね。
このひとはちょっと前「FUTON」が話題になった人ですよね。全く食指が動かんかったけど…そうですかぁ良いのですかァ。

私はFUTONは読んでないのだけど、確かに話題になりました。
TOUR1989は、あちこちの書評で取りあげられていて、けっこう「旬」って感じかな。
オオキタさんにはどーかなー?
図書館で借りるか、もう少し時間をおいて、AMAZONで安く売られるようになってからでも遅くはないと思います。
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ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

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