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私にはできないけど「あなたにもできる悪いこと」

最近すっかりフリークとなっている平安寿子さんの新作。

主人公は、化粧品やら幼児教育システムやらマッサージ機器やら、とにかく原価率の低い粗悪品を売り歩いている、口八丁のセールスマン・檜垣。
39才にして衰えない好青年ふうのルックスに、立て板に水の(デタラメだらけだけど)弁舌で、欲が深くて浅はかな女たちを手玉にとって、生計を立てているケチな男だ。
そんな檜垣が、昔の同級生とその愛人らしき女に誘われて、本格的な?悪の道に足を踏み入れた。
とは言っても、ホントは小心で、警察や暴力団は怖くてたまらない。
だから、「恐喝」「強請」のはずなのに、「地道なカツアゲ」くらいにとどまってしまう。
財産を巡っていがみ合う家族や、不倫と公費着服を隠蔽したい教師、NPOを乗っ取って政治家への道を歩もうとする自称・善意あふれる男、宗教の教祖を操って一儲けをたくらむコンサルタントに、票集めのための裏金をかすめ取る選挙参謀・・
そんな「ワルイ奴ら」から、ビビったり騙されたりほだされたりしそうになりながら、「カツアゲ」を続けていく檜垣は、平さんお得意の、どうしようもないけど憎めないキャラクターそのもの。
檜垣の弱さも情けなさも、ライブドアや村上ファンドや県ぐるみの裏金作りや県知事の親族による汚職や、そんな「巨悪」に比べると愛しくさえ思えてしまう。
この辺、平さんのキャラクター造形は相変わらず上手い。
うーん、もっともっと評価されても言い作家なんだと思うんだけどなぁ。
世間的評価がいまいちイキきれないのはなぜなんだろう?
長編らしい長編(短編をつなげた感じのが多いからねぇ)が少ないせいか?
でも、平さんの味は短編にあるんだけどね。
精神科医・伊良部のような連続登場する強烈なキャラがいないせいか?
これから作ればOKなんだけど。
あとは、ドラマ化か映画化だな。
「くうねるところすむところ」なんて、いいドラマになりそうな気がするけど。

でも、考えてみれば、何も売れっ子になりゃいいってものではないしね。
私のようなコアなファンが着いていればいいじゃないですか、と思ってもらおう(^^)
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

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