スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

共感!「夏の力道山」

表紙を開いて、2~3ページ読み進めるだけで、にわかに好きになる小説がある。
夏石鈴子さんの「夏の力道山」はそんな小説のひとつ。

主人公の五十嵐豊子さんは41才。
友人と二人で編集プロダクションを営み、売れない(多分)映画監督の夫と、3才と5才の息子と娘を持つ主婦でもある。
一家の生計は豊子さんの肩に掛かっている。
豊子さんは夫と口争いをしながら、朝食を作り、子供を保育園に送り、そして仕事に出かける。
夫は稼いでもいないのに、家事もゴミ運び(ゴミ捨てではない、豊子さんの見解によると)と洗濯しかしない。
洗濯たって、洗ってくれるのは洗濯機で、洗濯物を干す段になると、ブーブー言うようなヤツだ。
でも、豊子さんはそんな夫も、そんな暮らしもあるがままに受け止め、一家を上手くやっていくための「主婦の公式見解」を持っている。
そんな豊子さん、私は好きだ。
ある部分、というか、かなりの部分、自分自身の考え方や生き方に通じるところがあるから。
世の中にはどっさりお金を稼いできたり、まめまめしく家事をしてくれる優秀な夫もいるのだろうけど、たいていの世の夫族というのは豊子さんの夫と似たようなもんではないだろうか?
稼ぎの問題は別としても。
なんだかんだ言ってても、「主婦」=「家族が気持ちよく暮らせるように生活環境を整える人(後書きより引用)」としては、結局、何かと働かなきゃならんのです。
一緒に暮らしている家族という他人のために(子供は他人じゃないかもしれないけど)
それを潔く引き受けてる豊子さん。
もちろん、スーパーウーマンじゃないので、怒りもするし、愚痴もこぼすし、心の中でぶつぶつ言ったりしてるけど。
私、豊子さんと飲みたいなあ。
きっと話が合うはず。
もしかしたら、著者とも話が合うのかも。
うん、きっとそうだ。
ちなみに、夏石鈴子さんにはこんな激しいタイトル↓の小説もありますが、文体はさらりとしていて読みやすいのです。
主婦の人にも、そうでない人にも、おすすめ。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

dancingwolf

Author:dancingwolf
FC2ブログへようこそ!
ブラジリアンダンスとブラジル音楽、本と旅をこよなく愛する「恥かき」ならぬ「物かき」です(一応(^^;))。独断と偏見と偏った嗜好でつづるブログでございますが、どうぞお気軽に遊びに来てくださいませ。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。